[著者:栗ノ原草介/イラスト:吉田ばな/ガガガ文庫]
仲人役として、一人の独身男性として
『職業・結婚相談所の仲人役』の縁太郎の立場として。結衣とカレンから向けられる、『異性としての好意』に、どう対応してみせるのが正しいんだろう? と、ちょっと考えさせられるお話でした。縁太郎が二人の好意を抱いての接近に気付けないのは、決して鈍感と言うわけではなくて。あくまで『仲人と会員の間柄』と認識しているから、なんですよね。彼を眺めてる限り、そう容易くは崩れなさそう。ただ、僅かながらも変化を見せ始めている。
そうなると今度は、結衣とカレンを異性として認識してしまった場合、仲人役としての距離を保てなくなるのでは……なんて心配も出て来たり。何となく、難しい状況に立たされそうな予感がしますよね。
結婚が前提のラブコメ(3)
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栗ノ原 草介/吉田 ばな 小学館 2020年11月18日