SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ハル遠カラジ4

[著者:遍柳一/イラスト:白味噌/ガガガ文庫]

母と娘の長き旅路の終着点
 テスタの動向をどれだけ追っても、なかなかハルの手掛かりに届かない。拉致された後の安否さえ全く分からないので、かなり焦れまくりでした。そこまで辿り着くのに、我慢の時間が続きましたね。

 正直な所。ハルと白髪とイノセンスとダスマンとクローンの辺り、難解だなと感じました。間が空いた影響とかもあったのかも。まあテスタ自身も、終盤のハルに起こった件について、「唯一分からなかったこと」と言っていたし。最後に残った『事実』だけを、素直に受け入れておけば良いのかなあ。

 途中で色々と思う事はありましたが、何はともあれ、この結末に至れて心底ホッとしました。何せ挫折と絶望の連続でしたから。余韻を残しつつ、読み手にこの先の想像を任せる、素敵なラストでした。

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