SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

プロペラオペラ3

[著者:犬村小六/イラスト:雫綺一生/ガガガ文庫]★

『最善の負け方』を模索する戦争
 もう日之雄がガメリアに勝てる見込みは一切無いので、どのように『最善の負け方』へ至れるのか……と言う形に話が進んでしまっている。

 国力差が大人と子供程もあるので、その方向へ進むしか日之雄に救いはない。とは言え、現状の戦況やガメリアが日之雄に抱く感情的な部分を見る限り、降伏を受け入れた所で穏便に済むとは思えない。

 その状況こそを最も望むカイルは、イザヤを手に入れる為に降伏を迫って来るはず。まだそこまでの権力は手にしてませんが、今の流れのままだと、間違いなく大統領になってしまう。はるか遠方の地から、果たしてクロトに阻止する手立てはあるのか。

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