[著者:宇佐楢春/イラスト:かも仮面/GA文庫]★
第12回GA文庫大賞『金賞』受賞作
『壮絶』の一言。特に後半のとある場面。どんな言葉で述べても、到底綾香の状況を言い表せない。抱えている想いを感想で伝え切れない。何を言っても充分には届けられないな、って思わされました。雰囲気的には、『秘密を持つもの同士』の『女の子同士』の『甘く切ない恋愛模様』、なイメージでした。実際には、それらの要素も充分に含まれています。ただ、それ以上に凄まじい衝撃があって、そちらの要素がより印象に残るような感じでしたね。
現状、綾香が抜け出せる方法はない。『同質の存在』である未散と優花が、何らかの変化や希望をもたらしてくれたなら……と思わずにいられない。
宇佐楢春/かも仮面 SBクリエイティブ 2021年01月15日頃