[著者:野村美月/イラスト:へちま/ガガガ文庫]
中学時代の『元カノ』とは言いながらも。明らかに未練たらたらだし(お互いに)、破局の原因とかも曖昧に濁されるので、もやもやした気持ちが募って行く。「何か複雑な事情があるな」、とは理知とないるの態度が明確に匂わせているんですけどね。
二人とも、どうしてもそこを避けて触れたがらないから。話が進んでハッキリ分かったのは、『片方の視点だけでは真実は見えない』と言う事。ないるの側を知って、初めて二人が口を閉ざしていた『本当』が掴めた。まあ当時の状況だと、向き合って素直に言葉を交わす事は難しかっただろうなと。
元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋。
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野村 美月/へちま 小学館 2021年03月18日