SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

才女のお世話1 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました

[著者:坂石遊作/イラスト:みわべさくら/HJ文庫]

性格の極端なオンオフには深い事情がある
 とりあえず、雛子の背負っているモノが想像以上に重たくてかなりビビる。性格のオンオフ切り替えも、将来を見据えての事で、重圧に拍車をかけているんですよねえ。完璧な演技をしてみせる雛子は、その凄さを全然表面に出さない。自然体で当たり前のようにやって見せている所が本当に凄い所。

 ただ、凄さで言うならば。雛子に気に入られて、彼女の期待に充分に応えてみせている伊月の方がもっと凄い。途中の展開で「こりゃダメだ」と思わされましたが、そこからよく諦めませんでしたよね。

 しかし、このままでは雛子は重荷を背負わされ続けるしかないのだけど。この状況、どうやったら変えて行けるんだろう? 伊月が雛子の為に、苦難を覚悟で臨んで行かなければならない所でしょうね。