SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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董白伝4 ~魔王令嬢から始める三国志~

[著者:伊崎喬助/イラスト:カンザリン/ガガガ文庫]

 史実から離れて行ってるのかな? 董白の前世である主人公の『三国志知識』が通用しなくなりつつある……らしいので、改変が起こっているのは間違いなさそう。ただ、現世の董白ちゃんは、たとえ経緯が異なっても『史実同様の結末に収束する』予感も抱いているので、果たしてどう展開して行くか。

 今回の董白ちゃん。誘拐された割には、自身に有用な情報を仕入れられたんじゃないかなあって印象でした。戦場の前線に強制連行されたりしてるんで、実は結構命の危機に晒されてるんですが、不思議と『董白なら絶対に生き延びる』って雰囲気があるんですよね。『主人公だから』とかではなくて、運命が死なせないよう配慮している、みたいな?

 現状で台頭して来ているのは、曹操、劉備、袁紹、かな? 歴史改変も“董白にとって”良い方へ転べばいいんですが、ラストの孫堅を見るに、やっぱり史実通りに収束して行くって事なんでしょうかね。その方が三国志知識も通用するので、董白ちゃんにしてみれば、望んだ展開なのかも知れません。

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