[著者:岬鷺宮/イラスト:Hiten/電撃文庫]
矢野、どうした? いやホントに、どうした? 矢野……。え、いきなり矢野がおかしくなってしまったので、正直かなり戸惑ってしまいました。
秋玻と春珂の問題がいよいよ切羽詰まった状況下で、急激に緊張感が緩んでしまうような、ちょっとズッコケてしまう雰囲気でしたかねえ。この矢野の症状は。ただ、個人的には、どうしても重苦しくなるだろうと分かり切っていた中で、良い意味で緊張がほぐれる内容だったかなあ、とも思いました。
矢野に関しては、本当に冗談みたいに精神的な浮き沈みが極端に激しかったと言うか。もっとも、その辺りの影響は、秋玻と春珂にあるのは分かっていたので、あまり重く悲観的な雰囲気になる事もなかったです。矢野自身に待つ大切な決断をする為に必要な道程だった、とでも言うべきでしょうかね。
そして、矢野は自身の人格を追い求めた末に、一つの選択をしました。その瞬間に触れた限りでは、矢野の決断がそのまま通るとは思えなくて、正直まだ疑問が残る。更にもう一山、乗り越えなければならない波乱含みな“何か”が待っているような気もしています。
おそらく、最後に残されたのは、最終的に『矢野は誰を選んだのか?』と『秋玻と春珂の人格はどうなってしまうのか?』。次の最終巻、色々な結末への予想を膨らませつつ、心待ちにしたいと思います。
三角の距離は限りないゼロ7
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岬 鷺宮/Hiten KADOKAWA 2021年08月06日