SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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世界最速のレベルアップ2

[著者:八又ナガト/イラスト:fame/角川スニーカー文庫]

 凛のレベルは今回までで既に10000超えで、もう充分最強レベルで強いだろう……と思いきや、彼が言うには「まだまだ俺は最上位ランカー達の足元にも及ばない」だそうな。それを聞いて、思わず「ええっ!?」と驚きの声が漏れてしまいましたよ。

 いや、レベル上限や上位ランカーの現在レベルって幾つくらいなんでしょうかね。今の凛でもかなり強いのに、それで相手にならないってちょっと想像が付かない……。ただ、凛の『レベルアップの物語』としては、さらにこの先も長く存分に楽しめそう。それを把握出来た事は今回の収穫だったかなと。

 あと今回は、凛の妹の華と兄妹家族に関するエピソードが印象的でした。特に妹の窮地に颯爽と現れる最強兄貴なシーン。王道展開だけど、分かり易く胸が熱くなる展開で非常に見応えありでしたね。

 関連してちょっと気になったのが、凛の両親が“生死不明の行方不明状態”だと言う点。凛の素性を知っていそうで、妙に気に掛けていそうな、ダンジョンの『システム音』ってもしかして……まあ、この辺は突飛な憶測の域かなあと思います。何らかの関係性はあって欲しいって気持ちでしたけど。

 そして最後に登場した彼女。名前はクレア。一体何者? 凛の様子を見る限り、彼にとって相当重要な人物らしい。ここまでがプロローグで、ここから物語が加速して行くのだそうな。レベルアップの物語をどう盛り上げて行くか、続きも楽しみですね。

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