SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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三角の距離は限りないゼロ6

[著者:岬鷺宮/イラスト:Hiten/電撃文庫]

秋玻/春珂の人格と、矢野が選ぶ人の行方
 遂に、秋玻/春珂の二重人格消滅のカウントダウンが始まる。決定付けられた未来に向かい、過ぎ去る今を惜しみ、何か生きた証を残そうとするかのように、『最後の思い出』作りを始める事になる。

 この終盤で、秋玻/春珂を診ている担当医自身が、「どうなるか分からない」と告げている。なので、人格の行方はもう全く分からない。どのように結末が描かれるのかが、本当に気になってしまう。

 あとは矢野がどっちを好きなのか? について。ここも「どちらかを選ぶ」では済まないような含みがあって、ちょっと分からなくなって来ました。もしかしたら、この矢野の『答え』こそ、秋玻/春珂の人格を決定付けるものになるのかも……?

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