SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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バレットコード:ファイアウォール2

[著者:斉藤すず/イラスト:緜/電撃文庫]

 前巻と比べて、かなり取っ付き難い印象を受けました。と言うか、正直途中で理解するの諦めて挫折しました。一応最後までは読みましたが。なんでこんな把握し辛い内容なんかなあ? 自分だけ?

 具体的には……脇役端役キャラ出し過ぎで誰が誰やら相関関係も訳分からない。話を詰め込みすぎの複雑に絡め過ぎな上、描写が分かり難くて今何を語ってるのかを見失いがち。各国組織がどんな立場でどう話に絡んでるのか理解し辛い。用語解説が必須と思う程に、各種言語の意味が把握出来なくて、内容がサッパリ頭に入らないし伝わって来ない。

 確か、仮想空間で世界を滅ぼそうとする電脳犯罪者達に立ち向かう、戦士たちの成長とか育成とか、そう言うテーマの物語だったような……前巻との繋がりもさっぱり見出せなくて、結局うろ覚えで思い出し難かったんですが。個人的には前巻の続編として想定していた物語は、全く見られませんでした。

 用語解説、前巻あらすじ、登場人物紹介(と相関関係)、これが冒頭にあるだけでも、まだ理解度は違っていたかと思います。優馬と千歳の関係、白亜と千歳の関係、優馬と白亜の関係、ここを重視した人間関係や感情的な表現……特にこの辺り丁寧に見せてくれるだけでも、充分満足出来た気もします。

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