[著者:鴉ぴえろ/イラスト:きさらぎゆり/富士見ファンタジア文庫]
アニスとユフィ、イリアとレイニ。同性同士のカップル成立で、百合増量な方向で行くんかなあ、と思いつつ眺めてました。
まあアニスとユフィには元々その兆しはあったし、恋人以外でも魔力供給による深い関係性もあるので、驚く事ではないですけどね。むしろそれが当たり前で通常でしっくりくる、みたいな。
今回は、アニスと敵対関係の因縁があった、魔法省とのやりとりが主な内容。魔法に馴染み過ぎたが故に、魔学を受け入れられない貴族階級の魔法省の人たち。一方で、魔法省に魔学を認めてもらい、和解して手を取り合っていきたいと思うアニス。
過去の関係からなかなか歩み寄れず、それでも確実に変わりゆくある環境の中で、手を取り合う必要性も感じている。魔法省のラングの心の葛藤は、特に印象に残るものでした。
魔学を認めてもらい、その上で魔法との両立、共に活かして発展につなげる道を歩み始めたアニスとユフィ。ひとつの転換点を越えた二人に、果たしてこの先どんな展開が用意されているでしょうか。
鴉 ぴえろ/きさらぎ ゆり KADOKAWA 2021年08月20日