SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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最凶災厄の冒険者は一度死んでから人助けに奔走する

[著者:水辺野かわせみ/イラスト:はりもじ/TOブックス]

 異世界側からは想定外の、いわゆる『間違って召喚されちゃった』系の異世界召喚。主人公の僚は何の特殊能力も持たされず、ただ基礎体力値は規格外な為、努力して強くなって行くと言うものでした。

 が、この段階ではまだ物語の序章に過ぎず、タイトルにもあるように、僚自身に『災厄をもたらす存在』と嫌疑がかけられ、理不尽に抹殺されて“再度同世界に転生してしまう”所からが本当のスタートとなります。

 この展開は二段仕掛けとも言えるもので、意表を突かれる展開は強く印象に残るものでした。今後の展開の予想としては、シリューと名を変えた僚の能力特性、『生々流転』がもし転生の繰り返しを意味しているなら、もしかしたらそのような展開になって行くのかも知れません。