［著者：古流望／イラスト：珠梨やすゆき／ＴＯブックス］
とりあえず「どう見ても“７歳児”の立ち振る舞いじゃねえんだよなあ」と、お約束染みたツッコミでもかましておきましょうかね。ま、異世界転生後に前世の成人男性としての記憶も持っているみたいだし、この異世界ではこれが常識だと思っておくべきなのでしょう。
それはさておき、前世の『菓子職人』が異世界転生したのだから、てっきり『異世界パティシエ物語』になるのかと想像してたら結構違ってました。実際には、『魔法能力の天才の貴族男児が、父親とともに領地開拓を進めて行く』みたいな感じの内容でした。
領民を護る為の盗賊退治みたいな荒事から、近隣領主貴族との政治的な駆け引きの介入や、自分の領地の資金不足解消の名案出しなど、この辺りの問題に対する主人公ペイストリーの『聡明さ』が“７歳児らしからぬ”と言った具合です。
ペイス自身は『お菓子作りの充実』を目標として掲げているみたいなので、今の所はあまり菓子職人要素は感じられなくても、いずれはそちらの方向に話が進む事になるのかも知れませんね。
