[著者:藤孝剛志/イラスト:成瀬 ちさと/アース・スターノベル]
BOOK☆WALKER『高遠夜霧』って一体“何なんだろう?” 彼の持つ特殊能力『即死』とは一体“何なんだろう?” どこまで行っても、これらの根本的な問題に対して常に疑問符が付きまとう。
『だってそう言うものだから』と受け流せないのは、元の世界から異世界へと引き継がれた異能力なのが明確であり、今の所は一切の謎でありながら“根本原因は存在する”と明らかにされたから、なのかも知れません。
夜霧の過去話は、番外編的な位置づけでちょっと語られているだけですが、正直本当にじっくりと追ってみたいのはそっちの方だったりします。どうやって生み出されたのか? 誰が? 何の為に?
答えが用意されているのかどうか、異世界生活の中でその謎が解かれるのかどうか。これから夜霧の即死効果を見る度に、考え悩まされてしまいそうです。でも、そうやって疑問を浮かべながら夜霧と知千佳の旅を見守って行く事も面白さの内なのかな、と。
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