［著者：こりんさん／イラスト：kr木／ＧＣＮ文庫］
国民的アイドルグループを突然引退した国民的知名度を誇る元アイドル（ヒロイン）が、学校の特定個人の男子（主人公）と大っぴらに愛称で呼び合う友達付き合いしても“さほど問題にはならない”、とても精神的負担が軽度な優しい世界でした。
……いやいや絶対大問題になるでしょ！ 的なツッコミはさておき。何故か主人公の平凡男子・卓也の事が気になって気になって仕方がなくて、事あるごとに挙動不審に陥ってしまう元アイドルヒロインな紫音さん。
いや、ホントに『何故か最初から紫音が卓也に好意的』なのが、どうしようもなく謎過ぎだったんですよねえ。好きになるのに理由はいらない、と言われたらそれまでですが……結局それらしき切っ掛けみたいなエピソードもなかったですし。
その辺り、次巻ではもうちょっと納得の行く掘り下げが欲しいかなあ、なんて思ったりしました。あと卓也には「さっさと気付け」と言いたくもなりましたが、そもそも紫音に好意を持たれる心当たりが思い浮かばないのでは仕方ないのか。
