[著者:守雨/イラスト:さんど/GAノベル]
『眠っている時だけ自分の周囲にだけ雨を降らせる』と言う不可思議な能力を持つ主人公アレシアは、実はかつて一国を救いながら冤罪で処刑された水属性の大魔法使い・アウーラの生まれ変わりだった。幼いアレシアの中に突然前世のアウーラの記憶と知識が蘇った事で、アレシア自身の生き方や考え方が徐々に変化してゆくようになります。
アレシアの『睡眠時雨降らせ』能力を持つ事による問題は、『不自然な降雨の周期の原因』がアリシアにあると大勢に知られてしまう事。そして、アリシアの降らせる雨に、『強力な回復・浄化などの作用が含まれている』のを大勢に知られれてしまう事。
万が一そうなってしまったら、家族との平穏な生活が崩壊する事待ったなし。なので、たとえアレシアと家族が認めた限られた少数であっても、周囲に秘密が知られる度に心配で不安で仕方なかったです。
ただ、このまま秘密を抱えて限定的な場所で生きていては、将来的にどこかで行き詰まってしまう、とアレシアも両親も何となく意識してはいるようで。せめてアレシアが降雨のタイミングを自在に操作出来るようになれれば……と思うんですけどね。懸命に知識を得ようとしていますが、なかなか難しいようです。