SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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呪われて、純愛。2

[著者:二丸修一/イラスト:ハナモト/電撃文庫]

 3人共もれなく地獄行き。どんな結末になっても、最後まで見届ける覚悟で読み進めていました。いや、これが決して大げさな表現ではなくて。正直、白雪辺りが“闇落ち”して『刃傷沙汰』にでもなるんじゃないか、と危惧するくらい途中ヤバい雰囲気だったわけですよ。

 でも、思ってたよりも表立ってバチバチに本音をぶつけ合っていた所がちょっと予想外だったなあと。察しつつも本音を伏せながら悶々とする、みたいな胃に激痛が走りそうな展開を想像してたので、意外と精神的ストレスをため込まずに見ていられたかも知れません。

 とは言え、ど修羅場全開にドロッドロな三角関係には違いなかったですけどね。最後まで辿ってみて、「よくこの結末に落ち着けたなあ」って気持ちでした。とにかく『落としどころ』が凄まじく難しい問題だったので。

 廻の記憶喪失の件と、白雪、魔子との関係はとりあえずの決着は見たので、これで締めでもいいかなあ、と言う感じ。もっとも、売り上げ次第では続刊構想もあるそうなので、怖いもの見たさで3人の未来を覗いてみたいかも?

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