[著者:餅月望/イラスト:Gilse/TOブックス]
「どんだけキノコが好きなんだよっ!」と思わず突っ込まずにはいられなかった、異様なまでのミーアのこのキノコへの執着心は一体何なんでしょうかね。
食べずして既にキノコの毒に呪われている、みたいな食い付きっぷりで、今回はキノコの印象だけで終わってしまうのか……とか、中盤までは本気で話の行方を心配してましたよ。
まあ『ミーア皇女伝』の予言通りに暗殺事件が起こってからは、一気に話が核心へと近付き引き締まってくれましたけどね。
最後の方は、もうミーアの『自分ファースト』による“幸運の連鎖が大暴れで、周囲の勘違いでミーアの好感度が爆上がり、ミーアは全く意図してなくて焦る様子が今回は特に猛威を振るってました。
しかしながら、ちょっとの失言が破滅を導く状況で、頭をフル回転させて最良の落としどころを示してみせる所は、紛れもなくミーア自身の才覚なのかなと思いました。