[著者:ナフセ/イラスト:吟/電撃の新文芸]
『アキラのハンターランクが実力より極端に低いので調整しようか』と政府機関に言われて、強制的に依頼を受けて動き回らされる。
自分の意思や意見を挟み込む余地のないアキラにとっては非常に面倒臭い任務ながら、やっている事は『ハンターランクを本来の実力へ引き上げる』目的であり“表向き”は実に単純明快に見える。
ただし、アキラの思考が届かない裏側では、彼にとって全く理解の出来ないキナ臭い暗躍が行われている。当然ながら、アキラ視点で読んでいるこっちも本質がサッパリ読めないし掴めない。
自動人形同士で一体何を画策しているのか? アキラとカツヤ=『旧領域接続者』を、まるで観察するようなアルファともう一つの存在が、ユミナに対して警戒心を強めているのは何故か?
果たして、先送りの答えが次で明確に得られるのかどうか。自動人形の思惑はともかく、アルファの件はまだまだこの先も曖昧さが残り続けるのかなあ、と言いうのが今の所の感触です。