［著者：ナフセ／イラスト：吟／電撃の新文芸］
アキラって、『自分が外見の雰囲気で弱く見られる事』に対して、ここまで過剰に気にしてたんだなあ……と意外に感じるものがありました。
彼の出自の背景を思い出してみて、スラム街で弱者として虐げられ続けていた過去があって、その影響から過剰反応してしまう部分も確かにあるのかもなあ、と。
ただ、その時よりは見違えるほど強くなっていて、しかも短期間で地位と立場と名声を確立させているので、確固たる自信に繋がっているとは思っていたんですけどね。
そこは『アルファの助力があるから……』と、アキラ本来の強さが追い付いてない所に負い目を感じ、それがナメられる事への過剰反応に繋がっていたのかも知れません。
今回の件を経て、多少は払拭されたのかな？ まだまだ抜け切れてはいないようですが、『頼られる事』から湧き起こる自信には多少なりとも繋がってくれたみたいです。
