SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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リビルドワールドVI<下> 望みの果て

[著者:ナフセ/イラスト:吟/電撃の新文芸]

 読み終わって「あぁ……」って深いため息が漏れたのが、今回の件に触れた本音の気持ちだったのかなと思います。

 アキラが選択して得られたこの現実が、次の段階でどう影響するか。正直、その辺りの描写は割とあっさり気味な印象だったので、もしかしたら今後の伏線になっているのかも……とか、どうしても微かな望みを抱いてしまうのも仕方のない所なのかなあと。

 もっとも、そうなったらアキラにとって嫌な形で利用される恐れもありそうで、ここでキッパリ終わるのか、それとも後を引くのかはちょっと注目してみたいですね。

 あとは、管理人格のツバキや、彼女と交渉をしていたヤナギサワなどの思惑に関しては、分かったような分からんような、結局は曖昧な域を出なかった印象です。

 ただ、『旧領域接続者』やアルファたちの関わりなどは少しは本質が見えて来たような気もしました。おそらくこちらも真相に向かって加速して行くと思うで要注目です。

既刊感想:I<上><下>、II<上><下>、III<上><下>IV、VI<上>