[著者:綾崎隼/ポプラ文庫]
単行本では既読(と言うのを忘れていて文庫版を買っちゃって、読んでからも途中まで忘れていてようやく再読している事に気付く)。
以前読んだ時も強く思った事で、「自分には果たして、こんなに純恋ほど作品の続刊を死ぬほど望んで望んで愛してやまない小説に出会った事があっただろうか?」って深く深く考えさせられてしまいました。
正直に言えば「最近はないかなあ」で、過去にあったかと言えば思い返せば切望してた作品はちらほらあったような気もしますが、もう記憶も定かではないです。さすがに『続刊途絶えたら(物理的に)死にたい』とはならないですけど、絶望するくらいの作品は自分の中にもかつてはあったかも知れません。
ひとつ自分自身に言い聞かせているのは、『何らかの事情で長らく未完のまま続刊が途絶えたとしても、作者が存命なら続きを望み続けて諦めるな!』と。もしかしたら作品を通して訴えたかった中には、そう言った側面もあったのかも?