[著者:語部マサユキ/イラスト:胡麻乃りお/角川スニーカー文庫]★★
現実から、夢の中で異世界へ
主人公と幼馴染ヒロインが夢の中で感覚共有。その舞台が異世界で現実世界の日本から突然転移してしまった状況。疎遠だった幼馴染と、夢と異世界生活の共有で徐々によりを戻して行く、と言うお話。本題は『夢』について
現実と夢の異世界を行き来するのがメインかと思ってましたが、実際にはそうでもなかった。夢次が天音とよりを戻す切っ掛けであり、あくまで物語の中の一要素と言った印象でした。中盤以降の夢の中では、異世界だけでなく現実世界の様子も描かれていましたからね。夢次の才能
夢に介入する能力、夢に影響を及ぼして現実を変える能力。そんな所でしょうかね。ただ、それよりも更に凄いのは“何時何処でも寝たい時に寝られる事”じゃないかなあ。特に夢次の能力として明確には描かれてませんでしたが、一般人にはなかなか出来ない事でしょう。『夢の本』と謎の女性の助力
前任者? と思ったのですが。夢の本の特性にも詳しそうだったし。今後起こる“大事件”とやらで明らかになるのかどうか。でもまあ何はともあれ、とりあえず夢次が望んでいた天音との復縁が果たせて(しかも親密度もぐっと増してくれて)良かったですね。疎遠な幼馴染と異世界で結婚した夢を見たが、それから幼馴染の様子がおかしいんだが?
posted with ヨメレバ
語部 マサユキ/胡麻乃 りお KADOKAWA 2019年10月31日