［著者：合田拍子／イラスト：nauribon／富士見ファンタジア文庫］★★
豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい3 (ファンタジア文庫)
どうしても「スロウが知る元のアニメってどんな 内容だったの？」で詰まっちゃうんだよなあ。スロ ウが言うのは、現時点で大分アニメの原作との差異 が発生しているらしいですけど。それも分からない から比較の仕様が無いですし。最初から抱いている 微妙に乗り切れていない原因はそこなんですよね。 ただ、次巻からアニメ側の要素もがっつり絡んで 来るそうなので楽しみにしたい所です。スロウとシ ャーロット、互いに相手を想うが故に言えなくて抱 えていた隠し事。ようやくスロウの勇気ある告白で 分かり合えた事で、物語に更なる変化が生まれるの かどうか。そして、今の所端役でしかないシューヤ はどう扱われるのか。盛り上がりに期待してます。 既刊感想：１、２
途中まで、登場人物過多で見失いがちな上に話の 向かう先がよく見えなくて、何となく纏まらずに散 らかったような印象でした。でも、後半で“彼女” が登場して以降、終章に至るまでぐっと引き締まっ てくれて読み応えも充分で非常に面白かったです。 正直な所、完結とは言っても道半ばで終わってし まうんだろうと思ってましたが、予想以上に綺麗に しっかり纏まっていました。登場人物が多い分だけ もっとあれこれ見たかった欲求は残りましたが、こ の終盤戦で怜生と“彼女”に纏わる伏線も、タイト ルに含まれていた意味も全て回収してみせてくれた ので、読後感が心地良いですね。シリーズとして巻 数少ないながらも最上の結末ではないでしょうか。 既刊感想：１、２
［著者：恵比須清司／イラスト：ぎん太郎／富士見ファンタジア文庫］★★★
妹萌え、妹属性、妹論、などなど、妹に対しての 「好きだ！」という熱意を、ここまで真面目に真剣 に聞かされるとは思ってませんでした。祐に関して は、特に涼花の事を本当に大事に大切に思っての発 言なのがこれでもかと強く伝わって来たので、割と ドン引きしそうな所でも凄く格好良く映りました。 どれだけ涼花が祐を実兄以上の思慕を露にしよう とも、祐の方は家族の実妹として涼花を思って欲し い、それ以上の感情は抱かないで欲しい……という 願望は初期の頃から変わっていません。まあ若干涼 花の方が面倒臭くなって来てるので、「もうカミン グアウトしちゃえよ」と思う事もありますけど。こ の部分はやっぱり揺らがないでいて欲しいですね。 既刊感想：１、２、３
［著者：琴平稜／イラスト：ぺらぐら／富士見ファンタジア文庫］★
クラスのギャルとゲーム実況 part.2 (ファンタジア文庫)
短編集のような構成だったので何か妙な感じだっ たのですが、２巻目にして“これで一区切り”発言 を喰らってしまうとは思いもしませんでした……。 どこかで無理矢理感が生じてしまったりとか、と にかく駆け足で纏めようとしているのが透けて見え てしまったりとか。この先もっと進めていたら、本 来描こうとしていたものも見れていたのかなあ。 気になっていた部分で、一応実況チーム分解から の再結成までは辿り着きましたけど、これじゃ花と 新キャラの間だけの問題あって、他のメンバーはチ ーム崩壊に全然関与してないじゃないですか。本当 はメンバー同士が絡んでの崩壊問題描写を期待して いたのに。不満ばかりが残ってしまい残念でした。 既刊感想：１
［著者：鏡遊／イラスト：おにぎりくん（アリスソフト）／富士見ファンタジア文庫］★★
最強パーティは残念ラブコメで全滅する!? 恋愛至上の冒険生活 (ファンタジア文庫)
残念な様子がもっと突き抜けたものであったら良 かったのになあ。確かに正常とは程遠いぶっ飛んだ 性質の人達でしたけど、思っていたよりも強調して いる程の“残念ラブコメ”ではなかったような。 ナギに対しては好きだけど肝心な場面で言い出せ ないヘタレ感とか、フィオに対しては好きを抱え過 ぎて妄想爆発させたり、大袈裟でくどい位に繰り返 し繰り返し告白出来ない状況を上乗せしまくるよう な、そんな展開を見てみたかったんですけどねえ。 最強冒険者パーティがちょっと特別なクエストを こなすだけに落ち着いちゃって、それはそれで楽し めましたが、期待していたのとはちょっと違ってた かなと。次はもどかしさ更に増量でお願いします。
