SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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されど罪人は竜と踊る1 Dances with the Dragons

[著者:浅井ラボ/イラスト:宮城/ガガガ文庫]★★

 大幅加筆でされ竜リスタート。こりゃもうどうしようもなくモルディーン劇場。ふと“踊らされている内が華”って言葉が頭に浮かんだ。つまり、操り難くなった時点で、容赦なく首をスパッと飛ばされてしまうような、実に危険極まりないモルディーン劇場。

 もっとも、戦闘狂なギギナはともかく、ガユスの方は何処まで行ってもモルディーンの知己の足元にも及ばなさそうなんで、果てなく踊らされそう。でも、踊らされている内は絶対の命の保障がある、と(多分)。

 前と比べてどの辺が変わったか? もう何年も前に読んだきりなので覚えてなかった! 咒式理論と咒式展開図の読み解き難さは相変わらず(ガユスの授業とかはちんぷんかんぷんだったし)。ただ、戦闘時での咒式展開を経ての描写はすっと頭に絵が浮ぶ程に把握し易く。危機的状況に陥る程に熱く美麗に映る。

 さて、続きは前の物語をなぞるのか、それとも新展開になるのか。どちらにしても鬱展開必至なので覚悟はキメとく。あとはガユたんのヘタレ具合に注目。

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