SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

コピーフェイスとカウンターガール

[著者:仮名堂アレ/イラスト:博/小学館 ガガガ文庫]★

 第2回小学館ライトノベル大賞『佳作』受賞作。

 例えば見分けが付かない程瓜二つの双子でも、毎日近接したポジションで会話して眺めていれば、自然と無意識の内に見分けが付くようになるだろう、という事を訴え掛けるお話……だったような気がする。

 しかし酷い一族もあったもんだ。そっくりさんな顔はともかく、非モテ体質は各自の努力でなんとかならんもんなのか?(いや、でも、それすら呪いの類なのかねぇ)。途中からいきなりそんな設定が突っ込まれたもんで、多少面食らったりもしたけれど、目立たず地味な良平の不器用な頑張りっぷりがなかなか好印象だったよ。これで一族の呪いも解けたのか、それとも頬では不完全だったのか、それを知る事無く終わったのが心残り。早希との関係は素直に良かったね、と。