[著者:林亮介/イラスト:津雪/GA文庫]★★
パーティ組んで武器を振るって魔法を使って怪物殺しつつのダンジョン探索。大元がウィザードリィだそうで、読んでりゃ地下迷宮探索RPGな雰囲気に浸れるんだろうなぁ……とか思ってたんだけど、想像してたのとは全然違う感触でびっくりした。
なに? この現実味溢れる手応え。いや、これを“ゲーム感覚”では読めなかったな。実際現実世界でこういう舞台に『探索者』という職種がありそうだよな、と思わせる描写の数々が凄く印象的で。
啓一の探索活動は割と順調に見えるのだけど、明日は我が身で常に隣り合わせな“死”の臭いがいつか悪い方に影響を及ぼしそうで怖いよなぁ……。
林亮介 SBクリエイティブ 2008年11月