[著者:小林一星/イラスト:左/ガガガ文庫]★★
第14回小学館ライトノベル大賞『審査員特別賞』受賞作
探偵VS魔女。謎解明VS迷宮入り。謎を解く為に動く探偵と、謎を謎のままに『迷宮入り』させようと目論む魔女との対決。これ聞いて、「ええー謎が解かれないなんてスッキリ出来ないよー」とか先入観を抱いてましたけど、実際読んで「あーなるほどねー」と何時の間にか納得させられていました。謎を解かない必要性
『解くべきではない謎』を『謎のまま凍結させる』。華麗に謎を解くよりも、あるいはずっと難解な事かも知れない。「そんな事をして何の意味があるのか?」と言う思いでしたが、焔螺の『迷宮落とし』が令和の抱える事情に深く関りを見せた瞬間、一気に重要度が跳ね上がりましたよね。終盤で残された謎は、果たして次でどのように扱われるのか。シュレディンガーの猫探し
posted with ヨメレバ
小林 一星/左 小学館 2020年06月18日