[著者:二語十/イラスト:うみぼうず/MF文庫J]★★
これは『探偵モノ』だと言いたくなる
『探偵役』が『謎を解く』要素が少しでも盛り込まれていて、それを『探偵モノ』と括れるのなら、この物語は間違いなく『探偵モノ』だと思います。……まあ、かなりこじつけた述べ方なのは分かってる。実際にそこがメインでないのも充分承知している。でも、何故か『探偵モノ』と括りたくなる強制力が働いている……気がする。シエスタの『遺志』が、そんな気分にさせてくれるのかも知れません。シエスタの遺志に導かれた先
君彦は、『喪った名探偵を諦めない』。これが、今回最後まで辿り着いた末の彼の『回答』。覆すのは困難、と言うより覆して良いものか。果たしてシエスタが、本当にそれを望んでいるのかどうか。その答えを探す新たな旅路、でもあるんでしょうね。探偵はもう、死んでいる。3
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うみぼうず/二語十 KADOKAWA 2020年06月25日頃