SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを6

[著者:風見鶏/イラスト:u介/富士見ファンタジア文庫]★★

ユウにとってそれは果たして望んだ展開なのかどうか
 ユウに現実世界への帰還のチャンスが突然訪れる。ただ、それは『強制的な帰還』であり、ユウには『残るか?』『戻るか?』の選択肢さえ与えられない。もし、ユウがずっと心の何処かで「帰りたい」と望んでいたなら、そこは後押ししたい気持ちになれたと思う。でも、実際にはそこまで戻りたいと願っている様には見えなかった。なので、異世界に残って欲しいなって気持ちの方が強かったですね。

ユウにとってそれがきっと最良の結末
 異世界でユウが『得たモノ』があまりに大きくて、それを全て失い無に帰すのは見たくないな、と言う思いでした。どちらの良かったのかは正直分からない。それでも、ユウ自身がこの結末に納得出来たなら、きっとそれが最良だったのでしょうね。

既刊感想: