SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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おお魔王、死んでしまうとは何事か ~小役人、魔王復活の旅に出る~

[著者:榊一郎/イラスト:鶴崎貴大/講談社ラノベ文庫]

小役人、望んでないのに勝手に主役にされてしまう
 端役の小役人が『主役』に抜擢され、魔王配下の幹部と世界を救った勇者を『脇役』に従えて、人間達に暗殺された魔王を復活させようとする物語。

 小役人のクレト自身が「何で僕が?」と首を傾げていたように、確かに何故彼が選ばれてしまったのか? 選んだお偉いさん達の様子からは、『利用し易い使い捨て人材』扱いの様に見えていました。

 実際に何が凄いかって言われても、別段凄い雰囲気って無いんですよね。ただ、クレトが目的達成の為に欲している人材を惹き付ける、『魅力』みたいなのは凄く備わっているなと思います。魔王配下や勇者に好かれるって、多分それだけで既に凄い事。