SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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魔法使い黎明期3 卒業試験と戦争の気配

[著者:虎走かける/イラスト:いわさきたかし/講談社ラノベ文庫]

 読み始めてとりあえずの第一声→「前巻までの詳細なあらすじが冒頭で欲しかったなあ」。前シリーズを読んでないんで余計に。『ゼロの話』を知らなくても、楽しめるような構成にはなっていたはずですが、まあ間がかなり開いたので仕方なしです。

 セービルの記憶が戻った事とか、ゼロによる無尽蔵の魔力供給のコントロール指南とか、あとは教会過激派による魔女の村襲撃に対する総力戦とか。思い出しつつ読んでいましたが、セービルの記憶と出生の真実が最も印象的な出来事だったでしょうか。

 後半で出て来た国家間の関係性みたいのものは、ちょっと複雑に入り組んでいて、頭で整理が付かなかったので、今後更に説明と見せ場が欲しい所。

 今回で魔女の村編、と言う括りのエピソードは終了。で、次回より新展開の『禁書館』編。セービルにとっては、知識の吸収、あるいは自らの能力を用いた実験、みたいな展開になるんでしょうか。方向性は定かではないですが、アニメ化決定との事で、原作小説も面白さが加速して行って欲しいですね。

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