[著者:九曜/イラスト:小林ちさと/GA文庫]
美沙の聖也への感情、今もなお本当の所は読み難いなあって感じです。猫みたいな気まぐれ気質で、聖也に対する好意がどの段階にあるのかを、あえて悟らせないような振る舞いを見せている、と言うんでしょうか。『好き』なのは間違いなんですけどね。
今の所は、まだ『妹の積極性に手を焼く兄貴』と『お兄ちゃんの気を引きたい妹』の域を出ない関係性に見える。ただ、今回のラスト付近から、何となく互いに一歩気持ちが前進したような印象も受けました。恋愛感情の片鱗っぽい……ような? でも、やっぱりまだ恋心なのかどうかは曖昧かなあ。
正直、今のまま踏み込まずにいる曖昧な関係性の方が、穏やかな雰囲気で眺めていられる。その方が『居心地』が良いんですよね。その関係に変化が訪れるのかどうか、じっくり見守って行きたいです。
既刊感想:1
週4で部屋に遊びにくる小悪魔ガールはくびったけ!2
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九曜/小林ちさと SBクリエイティブ 2021年06月15日頃