[著者:常陸之介寛浩/イラスト:茨乃/オーバーラップ文庫]
戦争の火種が発生しても、瞬時に鎮火される。信長の後ろ盾があって、暗殺隠密に長けた臣下もいて、さらに真琴自身がそもそも常人離れした強さを持っている。
国内はもう、完全に信長統一の安定期に入っている。この点を見ても、史実とは異なる、真琴が存在している歴史として確立されたんだなと、改めて思わされました。
良し悪しは別として、合戦でドンパチな派手で目を引く展開ではない。どちらかと言えば、発展を積み重ねる段階の地味さが勝っている。でも、こういう展開は、パッと目を引く『華』はなくても、じんわり染み込むように手応えが伝わって来ます。
今回は、未開拓の地・樺太への遠征と農地開拓。相変わらず、どこへ行ってもフラグ立てて側室ゲットな真琴には、もう笑うしかない。
もっとも、側室・懐妊・出産・跡継ぎの話は、結構多めに描かれていたので、真琴の行為が望まれているのも確かなようです。一部の側室達には複雑な所かも知れませんけどね。
次巻は樺太編の後編。今期は実らなかった作物、次で巻き返しの開拓なるか? 真琴が考えている、寒冷期対策の取り組みなども、来春の樺太遠征で描かれて行きそうです。
本能寺から始める信長との天下統一 6
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常陸之介寛浩/茨乃 オーバーラップ 2021年08月24日