[著者:渡航/イラスト:ぽんかん(8)/ガガガ文庫]
事前情報を入れてなかったので、“3年生編で本当にこれで完結”の『結』かと思ってました。“由比ヶ浜結衣編”の『結』なのね。ただ、今回のシリーズで、別視点の結末を描く意味での『結』の気持ちが込められているようにも感じられました。
内容としては、2年生のクリスマス頃へ戻って、八幡と雪乃と結衣の他愛もない交流からスタート。そこから年末年始、雪乃の誕生日へと話が進み、感情の変化と共に少しずつ日常が移り変わって行く。
何と言うか、とりあえず「相変わらず八幡は八幡だなあ」って印象でした。回りくどくて面倒臭くて理屈っぽくて、心の中でごちゃごちゃ余計に考え過ぎている言い回しとかね。八幡以外のなにものでもなくて、「あぁ、八幡だなあ」って気分でした。
何てことない日常ですけど、何事もないのが心地良くもあり。ここから結衣ルートへどんな風に進んで行くのか。この物語で主に誰がどのようにして八幡と絡んで行くのか。続きが楽しみですね。
既刊感想:『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』感想一覧
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結(1)
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渡 航/ぽんかん8 小学館 2021年09月17日