[著者:山口悟/イラスト:ひだかなみ/一迅社文庫アイリス]
カタリナ、恋愛に対して逃げ腰になってとことん避けていた事を自覚する。「遅すぎだろっ!」と思わずツッコミ入れましたけど。ジオルドとキースの求愛に、意識して向き合えるようになれた事は、カタリナにとっても大きな前進かなと思いました。
まあそれでも、起こるか分からない『破滅』回避行動優先を言い訳に、結局返事を先延ばしにしてるんですけどねー。愛想尽かされる事は無いと思いますけど、ジオルドもキースも永遠に待てるわけじゃないですから。『破滅』の行方が落ち着いたら、じっくり向き合う展開に進んで行って欲しいですね。
後半はデューイのエピソード。彼の複雑な家族環境に関係した内容で、またカタリナの『人たらし』が猛威を振るってました。デューイの想い人が、カタリナじゃなくてマリアなのが、なんか見ていて新鮮だなあと。でも、マリアはカタリナ一筋なので、結局デューイも報われなさそうなのが辛い所……。
あとはいつもの如く、暗躍するサラと闇魔法関連がチラッと。『主』って誰なんでしょうね? 同行してた、主よりさらに上の身分の軽薄な男の存在も新たに気になる所。こっちは謎が膨らむ一方です。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…11
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山口 悟/ひだか なみ 一迅社 2021年08月20日頃