SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていたIII

[著者:わるいおとこ/イラスト:raken/ファミ通文庫]

  『オンラインゲームの中に転移した状態』だと言う事は、相変わらず作中では触れられてないんだなあ。もう気にする事でもないのか? エルヒンだけが見通せる『数値』については、ある程度ここが『転移世界』だと意識させた方が、理解しやすいとは思うんですけど。展開自体は凄く面白いからまあいいか。

 エルヒンの目的は『世界制覇』。大規模なルナン王国壊滅戦争を越えて、ようやく『第一歩を踏み出す準備が整った』と言った感じ。ここまででも相当大事でしたけど、全体的にはまだまだこれからな雰囲気。次はナルヤ王国と激突する事になるのでしょうかね。

 エルヒンは自分と他人の『能力値』や、領地領民の民心の『数値』を知る眼を持っている。そして、その値を伸ばす知識も持っている。なので、余程の事では劣勢にはならないと思う。でも、ゲームシナリオの知識が通用しない段階に入りつつある。エルヒンの真価が問われるのは、ここからなのかも知れないですね。

既刊感想:II