SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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薬屋のひとりごと4

[著者:日向夏/イラスト:しのとうこ/ヒーロー文庫]

 後宮の人間関係とか色々な過去絡みの表沙汰に出来ない事情とか、なんか今回めちゃくちゃ複雑に絡み合いまくり過ぎてません? めっちゃ久々に続き読んだせいか、もう細かいとこまで人物の詳細を把握出来なくなってる影響も多分あるんですけど。

 それにしても、詳しい相関関係図でもなければ把握し切れないくらい、元帝と女帝からの重過ぎる人間関係が複雑に絡み合ていた印象でした。でもまあ、猫猫がさらわれる辺りから、大筋の流れは大体理解出来ていた……と思います。序盤から敷かれていた『伏線』も、解かれた時に「なるほどそう言う事か」と把握出来ていたはずなので。

 ただ、人間関係の繋がりは、正直全部分かっていたかは怪しいです。最低限、猫猫の置かれていた状況と、任氏の本質と本来の立場、それから今回最重要だった『彼女』の事だけでも理解出来たなら、とりあえず今回はそれでいいのかなあ、と。

 あとは、表向き身分を隠していたように見せていた任氏について。この件を経て公になり、大体分かっていたらしい猫猫にもハッキリ伝わってしまったようで、確実に何か影響が出るだろうな、という具合です。相当な大事だったので、次は少し落ち着ければ良いですが、今はそうはいかなそうな世情なのかも。

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