[著者:電波ちゃん∞/イラスト:和遥キナ/HJ文庫]
仮想現実なゲーム世界の中っぽい雰囲気ながら、肉体や精神が負う損傷は現実仕様。怪我をすれば痛いし放っておいても治らず、死んだら生き返ることなく人生終了となる。主人公・ハルトが飛ばされたこの世界そのものが謎だらけで、その謎を解いて現実世界へ生還を果たす事こそが主な目的。
あと大きな特徴として、『プログラム言語』や『3Dモデリング』のような、0から1を生み出す創造技能みたいな要素が世界の謎を解く鍵となっているようです。ハルトにとっては、この異世界で通用する『未知の言語』を探して理解して習得する事も、先へ進む為の重要な目的となっています。
ただ、手掛かりはほとんどないし、現実世界で覚えたプログラム言語は全く通用しないし、攻略の糸口が見えない中で親友のミカが病に倒れるし、分からないことだらけな中で焦りが増す一方でした。ハルトが言語を自由に使えれるようになれば、少なくとも身体的な損傷は修復出来そうな感じなんですよね。まだそこまでには至ってないんですが、終盤の展開は何となく手掛かりは掴めたのかな……と言った具合の、世界の謎が解ける希望を見出せるようなものでしたね。