SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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エンジェル・ハウリング2 戦慄の門―from the aspect of FURIU

[著者:秋田禎信/イラスト:椎名優/富士見ファンタジア文庫]

 「伏線多過ぎいいいい!」って、思わず心の声が漏れました。偶数巻はミズーに並ぶもう一人の主人公、フリウ・ハリスコーのメインエピソードです。先に本音をぶちまけた通り、分からん事が想像以上に多かったんですよね。「いやいやでもまだ2巻目だし」と言い聞かせながら、頭の中は疑問符爆増で読んでました。

 とは言え、本当に見せるべき部分はなかなか絶妙なさじ加減でチラ見せして来るんで、分からない事が多いながらも先を知りたい興味でぐいっと引っ張ってくれる。そんな面白さがあるのも確かなんですよね。

 フリウの左目、封じられていた『破壊精霊』、ミズーや黒衣やベスポルトが口に出していた『精霊アマワ』、ベスポルトの過去の素性や正体、マリオの目的と役割、『黒衣』がベスポルトに関わりこだわる理由、など。パッと思い浮かべてこのくらい。ひねり出せばまだまだあると思います。次はミズー回。彼女についても謎は多いので、フリウとの交錯を重ねながら明らかになって行くのを期待したいです。

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