SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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エンジェル・ハウリング3 獣の時間―from the aspect of MIZU

[著者:秋田禎信/イラスト:椎名優/富士見ファンタジア文庫]

 そもそも主人公のミズー自身が、“何の為に行動しているのか”を把握出来てなかった! 読んでるこっちも分かるわけない! ……ちょっと投げやり気味で、伏線回収の気配はいまだサッパリ見えて来ません。物語全体の謎が解けるような、断片的なヒント的なモノは盛り込まれていたりするんですね。「まだ分からせないけどチラ見せしよっかな~」みたいな印象でした。

 今回で言えば、ミズーが『契約者』の一人である事(ただし契約者についてはほとんど語られていない)、戦闘においては“最強かつ死なない”存在らしい事、契約者は何らかの理由で『精霊アマワ』の存在を欲している事、アイネストは『神秘調査会』に属する“観察者”であること(その立場が何を意味するかは不明)など。

 あとは、少しずつフリウ側と交わりを見せつつある部分は、今後も見過ごせない重要な要素だと思います。ちなみに、今回フリウはほぼ登場せずで行方知れず状態でした。

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