SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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エンジェル・ハウリング7 帝都崩壊(1)―from the aspect of MIZU

[著者:秋田禎信/イラスト:椎名優/富士見ファンタジア文庫]

 奇数巻のミズー編。帝都潜入で、ミズーは自分自身が成し遂げるべき事を心の中で固めつつ動いて行く。でも、ミズーの行動を見ている限りでは、「成し遂げたいと考えている事は本当に本心からのものなのか?」と、疑問や迷いや葛藤をまだ多く抱えているようにも見えました。

 と言うのも、ミズーらしくないと言うのは正しいか分かりませんが、帝都に入ってから特に迂闊な行動や判断が目立っていたので。「ミズーどうした? 大丈夫か?」なんて不安視もありました。

 まあ、相変わらず謎や伏線を盛り込んだ描き方をしていたんですが、精霊アマワと契約者達との8年前の経緯について、ようやくベスポルトの口から詳細が語られました。とは言え、「それで結局どうなるの?」って疑問は残り続けています。

 そしてミズーが追い求めるアストラの存在が、更に混迷の極みに誘う事に。いやこれ、ミズー編は次でラストなんですよね? ちゃんと収束するのかな……色々見え始めて面白くなって来たけど不安も募る。

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