[著者:高山環/Independently published]
Web連載の書籍化タイプの異世界転生モノ……かと思いきや、実はかなりの変化球的な“異世界転生モノの皮をかぶった何か”でした。
大きなネタバラシになるので詳しくは控えますが、そう言った物語が二転三転する仕掛けを含めて、重要な場面で不意を突かれて驚かされる事が何度もあって、表向きの異世界転生的な内容にしても、裏に潜む真の要素的な内容にしても非常に面白かったですね。
初心を忘れて傲慢に振る舞うIT社長が、異世界転生的な経験を経て、少しずつ良い方向へ心変わりして行く姿なども印象に残りました。
あと、IT社長がビジネススキルを駆使して窮地を切り抜ける辺りは、現実で仕事に有効活用出来るものが含まれていたり、自己啓発的な側面があったようにも感じました。