[著者:ネコクロ/イラスト:緑川葉/ダッシュエックス文庫]
今回の明人とシャーロットの様子を眺めながら、「周囲の視線も自分達の複雑な事情も何も気にする事なく、恋人同士で付き合えたらいいのになあ……」と思ってしまいました。
明人の側の事情については、彼自身から詳細は語られなかったものの、彰や美優先生や有紗の言葉から大体は察する事が出来たような気がします。頑なに過去の自分の過ちを責めて『必要悪』に徹していた所から、シャーロットの影響で少しずつ心境に変化が見られ始めたのは良い傾向なのかな、と少し嬉しくなったりしました。
あとは幼児期のエマちゃんに関して、前巻から接し方が難しいと感じていて、今回も明人とシャーロットの生活面で難しい影響が出ていたように感じました。ただ、その辺りは二人の頑張りと周囲の協力を経て一応乗り越えられたのでホッとしました。
気になってるのは、シャーロットとエマちゃん姉妹の母親について。育児に関しては、どうもあまりまともに向き合ってなさそうな様子で、ちょっと気になる所ですね。
既刊感想:1