SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ハリボテ魔導士と強くて可愛すぎる弟子

[著者:鬼影スパナ/イラスト:としぞう/MF文庫J]

 「いやいや、魔力が最弱(最大MP5)とか言いながら、どうせチート能力で無双とかするんでしょ?」って思ってたら、本当にクソザコ魔力のままでしたごめんなさい。

 しかし、主人公のタクトが最弱魔力を自覚しているからこその、最大限の『創意工夫』で難局を乗り切っている所は、とても見応えがありました。

 あと、タクト自身は地位も名誉も興味なくてさっさと隠居したいのに、その願望に対してどんどん知名度と功績が“周囲の勘違い”で上昇して行く様子も、眺めていて面白かったですよね。

 魔力最弱の裏を返すと、それ以外のタクト魔術素質や魔術知識は超絶優秀なので、魔力枯渇の対策があれば今後無双する可能性があるのかも? 魔導研究者としても超有能ですし。ただ、個人的には魔力最弱のまま“足掻いて逃げ切る”方が見たいかなあ、なんて思ったりしてます。