[著者:カヤ/イラスト:藻/サーガフォレスト]
一応、お約束事としてツッコミ入れておきますか? 「容姿が一歳児っぽくないんだよなあ(感覚的にはもうちょい上)」「どう見ても思考力と行動力が一歳児じゃないんだよなあ!」と。まあ、それもこれも『だって異世界だから』で万事解決ですけどね。
最初に考えていたのは、「前世記憶持ちの幼女がどんな成長過程で描かれるか?」で、一歳幼女に降り掛かる現実としては、かなり過酷な展開だったんじゃないかなあと。
大人の記憶持ちと卓越した魔力感知・操作に関しては、割とチートに近い部分もあったものの、なにせ自分じゃまともに動けないし話せない状態なので、かなりの足枷をはめられたような様子でした。
そう言った制約がある中で、リーリアの思考や未熟な発言に導かれる展開は、悲劇の中にも決して希望の灯を絶やさない感情が込められていて、非常に見応えがあって良いものでした。