SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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転生幼女はあきらめない7

[著者:カヤ/イラスト:藻/サーガフォレスト]

 国境を越える制約が軽減された為、キングダムと辺境との交流が何かと活発になりつつある今回。それが果たして互いにとって良い事なのかどうか、このウィスターへの遠征によって問われる事になりそうです。

 一見すると『穏やかな子連れの国外旅行』っぽい雰囲気なんですが、主にのんき過ぎるファーランドのカルロス王子の影響で、結構道中ピリピリした空気感も漂ったりしてました。リアはそんなカルロス王子のへなちょこ思考が気に入らな過ぎて、活発に噛みつくこと噛みつくこと。

 そうなった原因のひとつは、キングダムと辺境の『思想』や『価値観』の違いにあったわけですが、特に『虚族』と『結界』の捉え方について大きな隔たりがあった事は非常に印象的でした。

 これは互いの歩み寄りによる理解が必要だなあって感じで、越境が緩和された今、相互に理解を深める事は案外急を要する事なのかも知れません。

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