[著者:春の日びより/イラスト:ひたきゆう/TOブックス]
『乙女ゲームの知識を持った』主人公が『乙女ゲームの世界』で、生き残るために“殺し合いサバイバル”する展開です。
相変わらず乙女ゲームのシチュエーションなんぞ欠片もなくて、そんな展開はもう最初からあきらめてるぞ、とばかりの殺伐とした状況の連続なのは、ある意味振り切っていて潔い。
なにせ今回は、暗殺者ギルドの一員に加入するフリして暗殺者ギルドを皆殺し殲滅させようとしてましたからね。しかも、“ただ自分が強くなる為”の糧や踏み台に敵対者の暗殺を用いているもんだから、そりゃ血しぶき舞うほど殺伐と荒れまくるってもんですよ。
乙女ゲーム要素として、ほんの僅かながら、王族関係の息子たちとのすれ違いを起こしてましたが、どう転んでもイケメン男子とのドキドキ恋愛シチュエーションになり得ない事だけは確かです。
既刊感想:I