[著者:逆井卓馬/イラスト:遠坂あさぎ/電撃文庫]
「豚とジェスたそを別れさせないでくれぇぇぇ!!!!」って気持ちしかなかったです。
特に終盤、ふたりの間に別れの近付きを思わせる雰囲気が増せば増すだけ、「なんとかなんねえのかよ……」と叶いそうもない願望に手を伸ばしたくなってました。
まあ、でもねえ、必然的に別れなければならない状況が出来上がって行くのもまた、痛い程理解出来てはいたんですよね。
だからこそ、特に豚の悲痛な決断が辛過ぎると言うか、悲し過ぎると言うか、報われなさ過ぎると言うか。自分の都合を押し殺してでも、『ジェスの幸せと安全を願って』と言う所があまりに分かり過ぎて切ない……。
一応、今回で物語は一区切りとの事。ただ、僅かな希望は残されていたので、このラストシーンの意味するものが幸せな結末に至って欲しいと切望しながら続きを待ってます。